暑くなってきましたが、水分補給は何でされていますか?
水、お茶、コーヒー、ジュースなど様々な飲み物がありますが、
夏は汗をかくからとスポーツドリンクを日常的に飲んでいる方もおられるかもしれません。
しかし、スポーツドリンクには糖分が多く含まれています。
良かれと思って飲んでいても、飲み方や摂取量を誤ると健康に悪影響を与える恐れがあるため注意が必要です。
スポーツドリンクやジュースなどの糖分を含む飲料の摂取によって起こる
「ペットボトル症候群」についてお伝えします。

〇ペットボトル症候群とは?
 正式には「清涼飲料水ケトーシス」といいます。
 スポーツドリンクやジュースなどの糖分を多く含む清涼飲料水を多量に摂取することで
 起こる急性の糖尿病のことで、この症状は元々糖尿病と判断されていない人でも突然発症することがあります。
 糖分が多い飲料を飲むことで血糖値が上昇し、それによりまた喉が渇き、
 さらに飲み続けるといった悪循環に陥り重症化してしまう恐れがあります。

〈主な症状〉
 軽症な場合:著しい喉の渇き・多尿・倦怠感
 重症化した場合:腹痛、嘔吐、意識の低下、昏睡状態    などを引き起こします。

【適正な水分摂取方法】
①基本の水分補給は水やお茶などの糖分の含まれていない飲み物にしましょう
 日常的な水分補給としてスポーツドリンクを飲むのは控え、
 甘い飲み物は嗜好品として楽しむ程度のみの摂取にしておきましょう。
 夏場でもクーラーのついた部屋で1日中過ごすときや、散歩などの軽い運動を短時間のみしかしないときは
 スポーツドリンクの摂取は不要です。

②糖入りの飲み物を選ぶときには栄養成分表示を確認しましょう
 カロリーオフや糖分控えめといった記載がパッケージにあっても糖分が含まれている場合があります。
 1本あたりの糖分は少なくても大量に飲むと血糖値はあがってしまうので、
 普段から飲んでいる飲み物の栄養成分表示は確認しておきましょう。

③コーヒーやアルコールの摂取は控えましょう
 コーヒーやアルコールには利尿作用があり、体内の水分を外へ排出してしまいます。
 お茶もカフェインの含まれない麦茶などがおすすめです。

④水分補給は早めにこまめに行いましょう
 喉の渇きを感じてから飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂りましょう。
 就寝の前後、入浴の前後、スポーツの前後・途中、飲酒中は
 特に水分不足になりやすいため意識して飲むようにしましょう。