毎年6月4日は虫歯予防デー、6月4~10日は歯と口の健康習慣です。

虫歯の原因は「ミュータンス菌」「糖質」「歯の質」の3つの要素があります。この3つの要素が重なったとき、時間の経過とともに虫歯が発生します。

〇ミュータンス菌
ミュータンス菌は約1㎍(1/1000mm)の球状の菌です。糖質を餌にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバした物質であるプラークをつくります。プラークは歯の表面に付着した後、糖質から酸を生成し、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かします。

〇糖質
食べ物に含まれている糖質はミュータンス菌が酸をつくる材料に使われます。特に、飴やチョコレート、炭酸飲料は砂糖が多く含まれているため注意が必要です。

〇歯の質
遺伝的にエナメル質(歯の表面)が弱く、虫歯になりやすい方がいます。特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子供は注意が必要です。エナメル質が溶けてしまったところを修復して元に戻す「再石灰化」のスピードも人によって異なります。

虫歯のリスクを高める食べ物の特徴
・ネバネバしたもの
・歯にくっつくもの
・糖質をたくさん含んでいるもの
・口の中に長くとどまりやすいもの
キャラメルや飴、チョコレート、スポーツ飲料、炭酸飲料、ジュースは虫歯になりやすいといえます。

虫歯予防になる食べ物
・歯の原料となるカルシウムを含むもの:乳製品、小魚、大豆、ひじき、小松菜など
・歯の石灰化を助けるリンを含むもの:チーズ、卵
・エナメル質を強化するビタミンAを含むもの:豚肉、かぼちゃ、にんじん、卵、ほうれん草など

虫歯予防デーをきっかけに歯科医院に行き、健診を受けてみてはいかがでしょうか。