毎年2月20日はアレルギーの日、2月17~23日はアレルギー週間です。

アレルギーと聞くと、「体に合わない」「拒否反応」というイメージを持たれる方もいますが、アレルギーとは「免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされる」ことを指します。

私たちの体の中には「免疫」という病気を引き起こす異物(例えばウイルスや細菌)から体を守る仕組みがあります。この仕組みが、ある特定の異物(ダニやスギ花粉、食物など)によって免疫が過剰に反応して、体に症状が引き起こされることを「アレルギー反応」といいます。

アレルギーの症状としては、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、花粉症などがあります。

特に食物アレルギーは子どもだけでなく、大人でも増加しています。
現在、食品に表示しなければならないアレルゲンとして、卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生が挙げられますが、アレルギーの症例数が近年増えていることを受け、令和5年3月9日からクルミが特定原材料に追加されました。

また、急激な血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックといい、一刻も早く医療機関で治療すると死亡するケースがあります。
アナフィラキシーショックによる死亡者数は2020年で総数54名、その内訳はハチ刺傷13名、食物2名、医薬品8名、詳細不明31名です。

原因となるアレルギー物質を調べるためには
・特異的IgE抗体検査(血液検査)
・皮膚プリックテスト
・パッチテスト
・食物経口負荷試験
など複数の検査があります。

アレルギー疾患が疑われたときは速やかに医療機関を受診しましょう。