2月の行事といえば節分。節分は季節の変わり目に豆をまいて邪気をはらい、1年間の幸せを祈る行事です。今回は、節分の代表的な食べ物についてご紹介します。

★福豆
豆まきに使われる豆は「福豆」と呼ばれ、一般的には炒った大豆などが使われています。豆をまいた後は年齢の数だけ豆を食べて、1年間の幸せを祈ります。もしくは、年齢+1粒を食べると、病気にならず長生きするといわれています。これは、米と同じエネルギー源で、霊力をもつとされる豆をまくことで、病や災いをはらい、さらにその豆を食べることで力をいただけると考えられたからです。

★恵方巻き
「恵方」は、その年の歳神(年神)様がいる方向のことをさします。その方向を向き、願い事を思い浮かべながら、無言で一気に太巻きを丸かじりするのが作法とされています。これは「商売繁盛、幸せを一気にいただく」という縁起かつぎで、正月に行われていた「恵方参り」が形を変え、節分のしきたりとして復活したものです。恵方巻の具材は七福神にちなんで7種がいいとされていますが、特に決まりはありません。

★節分そば
「節分そば」は、節分の日に清めのそばを食べて清々しく立春を迎えるという風習で、現在も様々な地域で食べられています。節分は、季節の変わり目をさす言葉で立春、立夏、立秋、立冬の前日は全て節分ですが、一般的には立春の前日をさしています。立春の前日の節分は大寒の最終日で、冬から春への節目。そのため、江戸時代には大晦日ではなく節分を本当の年越し(立春が年の改まる日)ととらえる考え方があり、節分に食べるそばを「年越しそば」とも呼んでいました。

このように、節分に食べられている食べ物にもそれぞれ意味があります。季節の変わり目に行われる重要な行事である節分は、古くから日本に伝わる伝統文化のひとつです。ぜひ周りの方と一緒に楽しみながら福を迎えましょう♪