あけましておめでとうございます。本年もカワセ薬局をよろしくお願いいたします。
今年も毎月、健康コラムを掲載していきますので、ご覧いただけたらと思います。

 みなさん、“冬型栄養失調”という言葉を聞いたことはありますか?
冬型栄養失調とは、冷えた体を温めようと多くのエネルギーを消費してしまう為に起こる栄養失調のことを言います。
夏と比較した場合、冬のエネルギー消費量は10%増と言われています。
従って普段通りの食事をしていても栄養素が不足することがあります。
特に食事が不規則だったり、ダイエットなどで食事制限をしていたりと、食生活に偏りがある方はより注意が必要です。

▼起こりやすい体の不調▼
・まぶたがピクピク動く
・口内炎がよくできる
・傷が治りにくい
・髪がよく抜ける
・肌が乾燥する
・外に出ると疲れやすい
このような不調がみられたら、冬型栄養失調を疑いましょう。

▼冬に不足しがちな栄養素▼
①ビタミンB群
 人は寒さを感じると、体内で熱を作り出すために交感神経の働きが活発になります。
エネルギーを産生するタンパク質・脂質・炭水化物の代謝に関与している為、消費量が増加します。
 ビタミンB群を含む食品:豚肉・レバー・うなぎ・マグロ・アサリ・大豆製品・ニンニク・など
②マグネシウム
 寒さで硬直した筋肉や血流を改善する働きがあります。
不足すると心臓の筋肉の動きが悪くなり心疾患につながりやすく、突然死のリスクにもなります。
 マグネシウムを含む食品:油揚げ、納豆、ヒジキ、海苔など
③葉酸
 赤血球の材料になる栄養素です。体を温めるため酸素を体全体に送り届けるのに赤血球が必要となります。
 葉酸を含む食品:ほうれん草、小松菜、春菊、レバーなど
④脂質
 体の保湿成分、脳の構成成分です。
冬の肌の乾燥を防ぐだけでなく、記憶力を高め認知症予防にもつながります。
 良質な脂質を含む食品:魚、オリーブオイル、ナッツなど

 体調を崩しやすい冬は、免疫力を高める働きや抗酸化作用があるビタミンCもおすすめです。
冬が旬の果物(みかんやイチゴ、キウイフルーツなど)や野菜類も積極的に摂りましょう★
特に冬型栄養失調は、心臓や血管、脳に影響を及ぼすことがあるので、上記の栄養素が不足しないように心がけましょう!