春は、進学、就職、異動、引っ越し等環境の変化が多い季節ですね。
新しい環境になって環境に慣れ始めたはずなのに、なんとなく億劫で学校や仕事に行きたくない、不安が強くなり気分がすぐれないなどの症状がこの時期出てくることがあります。
これは正式な病名ではなく俗名ですが「5月病」という言葉で知られています。
●5月病とは
症状としては、「やる気がなくなり、無気力になる」「食欲がない」「ぐっすり眠れない」「頭痛やめまいがする」「学校や会社に行きたくなくなる」などが挙げられます。
病院では、適応障害と診断されることもあり、放っておくとうつ病など、症状が悪化することもあるので、早めにケアすることが必要です。
●5月病対策
→生活リズムを整える
就寝の生活リズムを整えるために、決まった時間に起きて、朝の太陽の光を浴び、体内時計を整えましょう。
朝の光を体が感じると、体内で分泌されるホルモンがメラトニンという睡眠ホルモンから、脳を活発にするセロトニンに切り替わります。セロトニンは精神の安定をもたらす作用もある、大切なホルモンです。
また、このセロトニンを原料にしてメラトニンは生成されるため、セロトニンが減るとメラトニンも減少し、良い睡眠がとりにくくなるのです。
朝早く起きて生活のリズムを整えると、夜に良い睡眠をとることができるようになります。
→セロトニンを食事から摂取する
セロトニンを作るもとになる必須アミノ酸はトリプトファンといい、肉や魚、卵、チーズなどの乳製品に多く含まれることが知られています。
良質なたんぱく質を含む豚肉、トリプトファンが多い鶏肉がおすすめの食材です。
そのほか、ストレスを緩和して免疫力を高めるビタミンC (キャベツやブロッコリー、パプリカ等に含まれる)やリラックス効果を高めるGABA(トマト等に含まれる)が5月病予防に効果的です。
五月病には、真面目で几帳面な人がなりやすいといわれています。
毎日の生活リズムを崩さないように意識する、ゆっくりと食事を摂るなどして、心と体を休ませる時間を作りましょう。