古くから私たちの生活に寄り添っている「うま味」。「旨味」と同じ意味を指すと思われがちですが、実は違う意味の言葉です。今回はそんな「うま味」についてご紹介いたします。

★うま味とは
「うま味」は「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」とともに、基本味と呼ばれる味のひとつです。味、匂い、食感など様々な要因に影響されて感じる「おいしさ」を表す「旨味」とは異なります。「うま味」は食材の持ち味を引き立てることで、料理のおいしさを支えてくれる大切な味です。

★代表的なうま味物質と多く含む食品

★うま味の相乗効果
アミノ酸であるグルタミン酸と、核酸系うま味成分であるイノシン酸やグアニル酸を組み合わせるとうま味が飛躍的に強くなります。これを「うま味の相乗効果」と呼びます。
例えば、日本料理では昆布(グルタミン酸)とかつお節(イノシン酸)、西洋料理や中華料理では野菜類(グルタミン酸)と肉類(イノシン酸)などを組み合わせてだしをとり、料理に活用されています。
~ 組み合わせ例 ~
・トマト(グルタミン酸)× 鶏肉(イノシン酸)    ⇒ 鶏肉のトマト煮
・昆布(グルタミン酸) × 干ししいたけ(グアニル酸)⇒ 煮物

うま味を活用すれば、塩分が少ない場合でも味に満足感がうまれ、美味しく減塩することができます。普段のお食事に積極的にとり入れていきましょう♪